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Google Search Consoleで以下の記事に関する集計結果を確認していたら、記事を投稿した日は2018/01/28なのに、その前日(2018/01/27)に投稿記事がクリックされていることになっていたことに気がつきました。(モザイクで分かりにくいですが数件クリックされています。)
これまでもGoogle Analytics(タイムゾーンは日本時間に設定)との数値の時間的ズレも何度か見つけていて、疑問に思っていたので調べてみました。
目次
Search Consoleのタイムゾーンは何か?
以下のヘルプから、Search Consoleのタイムゾーンは「太平洋夏時間」であることが分かりました。(ヘルプ内の「Search Console とアナリティクスのデータの不一致」という表に記載)
この書き方だと「Search Consoleのタイムゾーンは変更不可で、太平洋夏時間で固定である」と見えます。
太平洋夏時間(PDT)とは?
太平洋夏時間(PDT:Pacific Daylight Time)とは、アメリカの西海岸地区の標準時である太平洋標準時(PST:Pacific Standard Time)の夏時間(サマータイム)のことです。
Google本社(Googleplex)の所在地はカリフォルニア州のシリコンバレーにあります。そこはPST/PDTが適用される地域であるため、PDTがSearch Consoleのタイムゾーンに用いられていると考えられます。
日本時間との時差
ちなみに日本のタイムゾーンは日本標準時(JST:Japan Standard Time)です。
これらPDT(UTC–7)とJST(UTC+9)との時差は16時間で、日本の方が進んでいます。
Search Consoleの日付はいつ切り替わるのか?
例えば、PDTの2018/01/27の0時を「1日の開始」として基準とすると、PDTとJSTとの関係は以下のようになります。
標準時 | 1日の開始 | 1日の終了 |
---|---|---|
PDT (太平洋夏時間) |
27日 00:00 | 27日 24:00 (28日 0:00) |
JST (日本標準時) |
27日 16:00 | 28日 16:00 |
よって日本時間の27日16時〜28日16時の間のクリックは、Search Console上では27日のクリックとして扱われることになります。
表示日付の翌日の成分の方が2倍多い
以上のことから、日本においてSearch Consoleが表示する日付(27日)のクリック数などの内訳は、
- 当日(JSTの27日)の成分が8時間
- 翌日(JSTの28日)の成分が16時間
であることがわかります。
よって、1:2の割合でSearch Consoleが表示する日付の翌日の成分の方が多いことを意識しておくと、より実態に即した数値の見方ができると思います。
今回のケースに当てはめると
冒頭の記事を投稿した時刻を確認したら、「JST 2018/01/28 09:57」でした。確かに28日の午前中に公開した記憶があります。
これらのことから以下のように推測できたので、今回の日付のズレに関して納得できました。
- Search Consoleが27日のクリックとして扱う時間帯(JSTの27日16時〜28日16時)にこの記事を投稿した。
- 投稿(JSTの28日09:57)からJSTの28日16:00までの間に、投稿記事のページが数回クリックされたため、それが27日のクリックとして計上された。
まとめ
タイムゾーンがPDT(太平洋夏時間)固定のSearch Consoleが表示する日付が、日本時間とズレてクリックが計上されていたので調べてみました。
これからはSearch Consoleの数値は、表示日付の翌日の成分が多いと認識しながら見れば、自分の感覚とのズレは少なくなりそうです。
もしくは思い切ってAnalyticsのタイムゾーンをPDT(UTC–7)と同じに設定すれば、AnalyticsとSearch Consoleの数値の推移のタイミングが一致するはずなので、分析がしやすくなるかもしれません。